NEWS ROCK MUSICAL STORY

ROCK MUSICAL STORY ①

 

ずっと思い描いてきたロックミュージカル。

日本で最高のミュージカルを作りたい!と決めてから15年がたちました。

その間、たくさんのロックミュージカルストーリーがありました。

ここでは、それを振り返りながら、今回の公演にかける想いをお伝えしていければと思います。

不定期で連載していくので、ときどき、のぞいてみてください☆

 

 


 

 

僕はロックミュージカルが好きだ。

 

2000年9月。ニューヨークのブロードウェイで見た、一本のロックミュージカル。

それを見た瞬間に思った。

「これだ!おれも日本で最高のロックミュージカルを作りたい!」

その感動や、衝撃が、今も完全に心の中に残っていて、僕を突き動かしている気がする。

 

 

あのとき、23歳だった僕は役者の卵で、バイトした金をかき集め、

ミュージカルの本場、ニューヨークのブロードウェイにいた。

 

高校を出てから、役者になりたいと演劇の勉強をしていたけれど、ミュージカルは

やったことがなくて。踊りにも歌にもそんなに興味がなかった。

 

ただ、その時は、憧れていた演劇の先輩が、ブロードウェイで芝居をするというので、それを見るつもりで

ニューヨークへ行ったんだ。

 

2週間くらい滞在していて、最初は楽しかったんだけど、慣れてくると、英語も分からないし、友達もいないし、

やることがない(笑)

 

それで、ホテルに置いてあった「地球の歩き方」を見ていたら、今、ニューヨークで見られるミュージカル特集!

が載ってた。

 

 

ライオンキングとか、キャッツ、美女と野獣といったメジャーなミュージカルの写真が載っている中で、

一枚だけ、若い男がアップになって歌ってる写真。

 

「ニューヨークの若者の青春群像劇。エイズやドラッグが蔓延する80年代のニューヨークで、

今を生きようとする若者達のミュージカル。」とだけ書いてあった。

 

・・よし!時間つぶしに見てみようか!その足で劇場に向かい

チケットを取る。席は一番安いメガザイン28ドル。

2階の一番後ろの席に座り、舞台を見下ろす。

 

演奏が始まった。

むき出しのセットの上で歌い、踊り、叫ぶ役者達。

 

 何なんだ?これは。

何でこんなに伝わってくるんだ?

何でこんなに感動してるんだ?

 

放心状態の僕は、ミュージカルが終わっても、そのまま客席で、

泣き続け、席を立てずにいた。

 

それがロックミュージカル「RENT」との出会いだった。

 

ジョナサン・ラーソンという無名の若者が、「最高のミュージカルを作りたい!」

という想いだけで、本を書き、全ての曲の作詞・作曲をし、構想に7年をかけて、

ついにブロードウェイでの上演が決まったものの、初日前日のリハーサルを終えて、

憧れだったNYタイムズの取材を受け、アパートに帰った彼は、ストーブにポットをかけたまま

床に倒れ、大動脈瘤破裂で急死する。享年35歳。

 

その後「RENT」は、作者不在のまま空前のヒットを記録。多くの演劇賞を総なめに

しながらロングランを続け、ロングラン10年目にあたる2006年には、

映画化され大ヒットを記録した伝説的なロックミュージカル。それが「RENT」

 

何も知らなかった僕に、その作品は本当に衝撃的だった。

 

その感動だけで今も生きている。

すごく単純だけど、そんな作品をつくりたいと15年たった今でも、それだけを思ってる。

 

「ロックミュージカルって何ですか?」って良く聞かれる。

「激しいんですか?」とか、「叫ぶんですか?」と良く聞かれる。

 

ROCKというと、反抗とか、衝動とか、青春とか、体制批判とか、そういうイメージがあるらしい。

 

でも、僕が思うROCKは全然違くて。

音楽のジャンルでもない。

 

僕にとってのROCKは、自分にウソをつかないことだと思ってる。

 

自分にウソをつかないとすごく生きづらい。

ごまかした方が楽なことも多い。

でも、やっぱり、本当に思ってることは貫きたいし、正直に生きたい。

だからぶつかることもあるし、時には、全員に反対されても、自分が正しいと思ったら、進まなきゃいけない。

乗り越えるためにはエネルギーが必要になる。叫ばなきゃならない。

 

そのエネルギーがロックミュージカルに必要な熱なんだと思う。

 

自分に正直な人はみんなROCKだ。

そんなミュージカルが創りたい。

 

 

そのことを僕に教えてくれたのが、「RENT」というロックミュージカルだった。

24歳、ブロードウェイから戻った僕は、すぐに動き出した。

 

 

 

次回へ続く☆

 

 

 

 

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